深宇宙の淡い星雲や銀河を捉える天体写真において、赤道儀の精密な追尾は命です。その追尾精度を支えるのがガイドシステムですが、主鏡のたわみや大気差の影響を受けやすい別途のガイド鏡を使うのに悩まされたことはありませんか?そんな課題を解決する強力な味方が、オフアクシスガイダー(OAG) です。
OAGは、メインの撮影カメラと同一の光学系を共有してガイドを行うための装置です。メイン撮影光路からガイド用光を分岐し、同一光路上でガイドカメラが星を捉えることでオートガイド精度を向上させます。最大の特徴はガイド鏡が不要になることで、システムの軽量化とコンパクト化を実現し、ガイドスコープのたわみによる誤差を排除できるため、特に焦点距離の長い望遠鏡において高精度で安定したガイドを可能にします。
従来の小型プリズムでは、視野が狭くて明るいガイド星が見つけづらい場面がありました。SV238は約112mm²という広い有効面積を持つ大型プリズムを採用します。これにより、より多くの星を捉え、星の少ない天域でも素早く適切なガイド星を確保できます。ガイド失敗のリスクを減らし、貴重な観測時間を有効に使いましょう。
ガイドカメラのピント合わせはガイド精度の要です。SV238は二重らせん構造のデュアルヘリカルフォーカサーを搭載しています。これにより、非常にスムーズで精密なピント調整が可能になり、素早く正確に焦点を固定し、ガイドの失敗による画像のブレを防ぎます。常にシャープなガイド星像を維持し、長時間露光でも安定した追尾を実現します。
屋外の激しい温度変化は機材の変形を招き、光軸ずれの原因になります。SV238はアルミニウム合金を精密CNC加工で製作しており、頑丈で熱による変形が非常に少なく、一晩中安定した性能を発揮します。過酷な環境下でも信頼できるパートナーです。
M54、M48、M42という主要な規格に対応するアダプターが同梱されています。ほとんどのカメラや望遠鏡、フィルターホイールなどの周辺機器と、追加のアダプターなしで直接接続可能です。システム構成の自由度が高く、組み立てが非常に楽になります。
SV238のプリズム高さは微調整が可能なので、このケラレの影響を受けない最適な位置にプリズムを設置できます。これにより、ガイド星の輝度を最大化し、ガイドカメラの感度を最大限に引き出せます。
SV238は、大型プリズムによる確実性、デュアルヘリカルによる精密性、CNCボディによる信頼性という、OAGに求められる要素を高い次元で満たしています。天体写真のガイドシステムを見直したいとお考えなら、その候補として非常に有力な選択肢となるでしょう。