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2026年6月・星空カレンダー | 金星と木星の大接近&ストロベリームーン

6月21日は一年で最も昼が長い「夏至」。日没が一年で最も遅くなる時期でもあり、宵の空には明るい惑星たちが次々と顔を出します。
西の空には宵の明星・金星と太陽系最大の木星が輝き、9日〜10日にはこの二つの惑星が大接近。さらに16日には水星が東方最大離角を迎え、細い月も加わって夕空が一気に賑やかになります。深夜から明け方にかけては土星と火星も姿を見せ、夏の大三角も東の空に昇り始め、季節の移ろいを感じさせてくれます。

そして月末30日は、6月の満月「ストロベリームーン」。初夏の夜空を彩る天体ショーを、ぜひお見逃しなく。

今月の星空トピック

6月最大の見どころは、なんといっても金星と木星の接近です。日没後の西空で、-4等の金星と-1.9等の木星が寄り添うように輝きます。また、16日の水星東方最大離角に合わせ、極細の月が水星・木星・金星と連なる「惑星と月のパレード」も必見。18日から21日にかけては、金星がプレセペ星団(M44)の中を通過する珍しい光景も双眼鏡で楽しめます。さらに22日には、上弦の月の欠け際に「X」の文字が浮かぶ「月面X」も観測チャンス。梅雨の晴れ間を狙って、星空を楽しみましょう。

📅 2026年6月 天文カレンダー

日付は日本時間。アイコン凡例: 👀肉眼 🔭双眼鏡/望遠鏡 📷撮影 🌠流星群 🌟恒星/惑星 🌙月

日付 曜日 天文イベント 観測時間帯・方角 おすすめ
6日 🌾 芒種(太陽黄経75°)
8日 🌗 下弦の月 深夜~明け方(南東~南) 🔭望遠鏡
9日〜10日 火〜水 ✨🌟 金星と木星が大接近 日没後(西の低空) 👀肉眼 / 📷撮影
11日 ☔ 入梅(太陽黄経80°)
13日 🌙🔴 細い月と火星が接近 明け方(東の低空) 👀肉眼 / 🔭双眼鏡
15日 🌑 新月 🔭望遠鏡(星雲・星団)
16日 ☿️ 水星が東方最大離角 / 🌙☿️ 細い月と水星が接近 日没後(西の低空) 🔭双眼鏡
17日 🌙✨ 細い月と木星が接近 日没後(西の空) 👀肉眼 / 🔭双眼鏡
18日 🌙✨ 細い月と金星が接近 / 金星がプレセペ星団へ 日没後(西の空) 🔭双眼鏡
21日 ☀️ 夏至(太陽黄経90°)
22日 🌓 上弦の月 / ❌ 月面X 19時10分頃~約1時間 🔭望遠鏡
30日 🌕 満月(ストロベリームーン) 夜通し(南東~南西) 👀肉眼 / 📷撮影

🪐 惑星観測ガイド — 6月の惑星たち

水星
日没後の西低空。16日に東方最大離角(24.5°)となり、5月31日〜6月23日は日の入り30分後の高度が10度超。見つけやすくなる。明るさは -0.5〜1.1等。20日〜24日は木星が近くにあり目印に。
金星 🌟 今月の主役
宵の明星として西空で圧倒的な輝き。-4.0〜-4.1等。9日〜10日に木星と大接近。18日〜21日にはプレセペ星団(M44)の中を通過。双眼鏡で必見。
火星
おひつじ座→おうし座。明け方の東低空で徐々に高度を上げる。1.3〜1.4等。13日に細い月が接近。
木星 🌟 金星と並ぶ主役
ふたご座→かに座。日没後の西低空。-1.9〜-1.8等。9日〜10日に金星と最接近(1.5°程度)。17日に細い月が接近。
土星
くじら座→うお座。深夜〜明け方の東〜南東空。0.9〜0.8等。10日〜11日に月が接近。

🔭 今月の注目天文現象ピックアップ

1. 6月9日〜10日:金星と木星が大接近✨
見どころ:宵の明星と太陽系最大の惑星が寄り添う

6月の日没後、西の空でひときわ明るい金星と、そのやや左上に木星が輝いています。この二つの惑星が8日から10日にかけてぐっと距離を縮め、9日〜10日には最接近。離角は約1.5度(満月3個分ほど)で、肉眼でもはっきりと二つの明るい星が並ぶ様子を楽しめます。暗くなるにつれて、近くのポルックスやカストルも見え始め、さらに賑やかな光景に。

出典:国立天文台

🧭 観測のポイント
日没30分後〜1時間後、西の地平線が見渡せる場所へ。双眼鏡を使えば、木星のガリレオ衛星と金星の満ち欠け(望遠鏡なら三日月状)も同時に観察できます。最接近の正確な瞬間は10日午前中で日本では見えませんが、9日と10日の夕方が観測の好機です。
2. 6月16日〜18日:水星最大離角&細い月と惑星のパレード🌙🪐
見どころ:水星、木星、金星、そして細い月が西空に集結

16日、水星が東方最大離角となり、日の入り後の西低空で見つけやすくなります。この日は新月直後の極細い月(月齢1)も水星の近くに。翌17日は少し太った月が木星に接近し、18日には月が金星の上方に位置し、上から「月・金星・木星・水星」と斜めに並ぶ壮大な光景が広がります。

水星が東方最大離角

🔭 観測のコツ
16日の月と水星は非常に低空で見つけにくいため、事前にアプリで方角と高度を確認。双眼鏡があれば格段に見つけやすくなります(太陽が完全に沈んでから使用を)。17日・18日は明るい木星や金星を手がかりに、順に視線を下ろしていくと水星も見つけやすいでしょう。
3. 6月18日〜21日:金星がプレセペ星団を通過🌟
見どころ:-4等の金星が星の集団の中を横切る珍現象

かに座にある散開星団「プレセペ星団(M44、ビ1ーハイブ星団)」は、肉眼ではぼんやりとした光の集まりに見え、双眼鏡で数十個の星に分解できる人気の天体です。そのただ中を、18日から21日にかけて金星が通過します。圧倒的に明るい金星と、淡い星団のコントラストは、双眼鏡低倍率の望遠鏡でこそ真価を発揮します。

日没後の西空、金星を視野の中心に据えれば、その周囲にプレセペの星々がきらめいているはず。惑星の動きを実感できる貴重な機会です。

4. 6月22日:月面Xが出現
見どころ:上弦の月の欠け際に浮かぶ「X」の文字

上弦の月の頃、太陽の光がクレーターの縁を照らす角度によって、月面の明暗境界線上にアルファベットの「X」が浮かび上がることがあります。これはブランキヌス、ラカイユ、プールバッハという3つのクレーターの壁が組み合わさってできる地形効果です。6月22日は19時10分頃から約1時間が観測チャンス。継続時間が短く条件が揃わないと見られないため、見逃せません。倍率50倍以上の望遠鏡で挑戦してみてください。

月面X・V・L光影ショー ❘ 北京(撮影:馬勁)

📱 観測に役立つアイテム&アプリ

🔭 双眼鏡 (7〜10倍)金星と木星の接近、プレセペ星団と金星の共演に最適。軽量で視野が広く、惑星探しにも重宝します。
🔭 天体望遠鏡月面Xの観測には50倍以上の倍率が欲しいところ。金星の満ち欠けや木星の縞、土星の環も楽しめます。
📲 Sky Tonight日没後の惑星の正確な位置や月の出・入り時刻をARで簡単チェック。水星探しにも強力な味方。
🌐 国立天文台「今日のほしぞら」都市別の星空シミュレーションで、事前の観測計画に役立ちます。

2026年6月の夜空は、夕暮れ時の惑星たちの競演がとにかく圧巻です。梅雨の合間の貴重な晴れ間を狙って、ぜひ西の空を見上げてみてください。夏至を過ぎれば、いよいよ夏本番。東の空からは夏の大三角が昇り、天の川の季節もすぐそこです。

来月7月は、七夕の夜空とともに、伝統的な「七夕の雨」と呼ばれる流星群の話題も。お楽しみに。

それでは、皆さまが晴れた夜空の下で素敵な時間を過ごせますように。夜間の観測は防寒・安全にご注意を。

参考・出典:国立天文台 ほしぞら情報 / AstroArts / Star Walk (Vito Technology, Inc.) ほか
本記事は2026年6月の天文現象をまとめたものです。正確な月の出・観測条件はお住まいの地域でご確認ください。

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