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【2026年5月】星空カレンダー:最も遠い満月/ブルームーン&マイクロムーン、金星・木星と細い月の共演、みずがめ座η流星群も

新緑がまぶしい5月。日中は汗ばむ陽気も増え、夜空を眺めるにも薄着で快適な季節となりました。冬の星座たちは西へ傾き、頭の真上には北斗七星がくっきり。
柄のカーブを南へ伸ばせば、うしかい座のアークトゥルス、おとめ座のスピカへ——「春の大曲線」をたどってみてください。

2026年5月はひと月に満月が2回訪れる特別な月。地球から最も遠い「マイクロムーン」でありながら「ブルームーン」でもある珍しい満月、宵の西空で輝く金星・木星と細い月の共演など、見どころ満載です。

今月の星空トピック

5月2日と31日の2回、満月が巡ってきます。特に31日は「ブルームーン」かつ2026年最遠の「マイクロムーン」。普段より少し小さく見える満月ですが、その希少性は格別です。また宵の西空では金星と木星が競演。19日・20日には細い月が接近し、肉眼でも双眼鏡でも楽しめる光景が広がります。みずがめ座η流星群も極大を迎えます。月明かりの影響で条件は厳しめですが、速度の速い流星を狙って早起きしてみませんか。

 春の大曲線 ❘ ぐんま天文台

📅 2026年5月 天文カレンダー

日付は日本時間。アイコン凡例: 👀肉眼 🔭双眼鏡/望遠鏡 📷撮影 🌠流星群 🌟恒星/惑星 🌙月

日付 曜日 天文イベント 観測時間帯・方角 おすすめ
2日 🌕 満月(フラワームーン/マイクロムーン) 夜通し(南の空) 👀肉眼
4日 🌟 月とアンタレスが接近 深夜~明け方(南西~南) 👀肉眼 / 🔭双眼鏡
6日 🌠 みずがめ座η流星群が極大 6日未明~明け方、7日未明~明け方(東~南東) 👀肉眼
10日 🌗 下弦の月 深夜~明け方(南東~南) 🔭望遠鏡(クレーター観測)
14日 🌙🪐 細い月と土星が接近 未明~明け方(東の低空) 👀肉眼 / 🔭双眼鏡
17日 🌑 新月 🔭望遠鏡(星雲・星団)
19日 🌙✨ 細い月と金星が接近 日没後(西の低空) 👀肉眼 / 📷撮影
20日 🌙✨ 細い月と木星が接近 日没後(西の空) 👀肉眼 / 🔭双眼鏡
23日 🌓 上弦の月 / ⭐ レグルス食 日中(レグルス食)、夜(上弦) 🔭望遠鏡(一部地域)
31日 🌕 満月(ブルームーン/マイクロムーン) 夜通し(南東~南西) 👀肉眼 / 📷撮影

🪐 惑星観測ガイド — 5月の惑星たち

水星
上旬は日の出前の東低空、14日に外合。月末にかけて夕方の西空へ移り、31日には日の入り30分後の高度が10度超。明るさ −0.6等。
金星 🌟 今月の主役
宵の明星として西空で圧倒的な輝き。−3.9〜−4.0等。19日には月齢2.5の細い月が大接近。夕闇に浮かぶ競演は必見。
火星
うお座→おひつじ座。日の出前の東空だが太陽に近く観測は困難。
木星 🌟 金星と並ぶ主役
ふたご座、宵の西空で−2.0〜−1.9等。20日に少し太った月が接近。双眼鏡でガリレオ衛星も楽しめます。
土星
くじら座→うお座。明け方の東低空。0.9等。14日未明、月齢26の細い月と接近。下旬ほど見つけやすくなります。

細い月と金星・木星の夕べの競演


🔭 今月の注目天文現象ピックアップ

1. 5月31日:今年最も小さな満月「ブルー・マイクロムーン」🌕
見どころ:ひと月に2回の満月 × 今年最遠の満月

満月の距離/サイズのちい  | 国立天文台

5月2日と31日の2回の満月。31日は暦上の「ブルームーン」。かつ2026年で地球から最も遠い位置(遠地点付近)で起こる「マイクロムーン」。12月24日の最も近い満月と比べると距離は約5万km違い、見かけの大きさは約12%小さく(面積で約23%減)、少し暗く見えます。

飛行機とスーパームーン ❘ 北京(撮影:吳魯萍) 

🧭 観測・撮影のポイント
東京の月の出:5月31日19時04分ごろ。地平線近くではオレンジがかり「月の錯視」効果も。スマホ撮影時は月をタップして露出を下げ、白飛び防止。望遠レンズで風景と組み合わせて「小ささ」を強調するのも面白い。
2. 5月19日〜20日:細い月と金星・木星の夕べの競演✨🌙
二夜連続、西空に広がる共演

5月19日(火):月齢2.5の極細の月が宵の明星・金星に接近。−3.9等の金星のすぐそばに繊細な月。西の地平線が見渡せる開けた場所で。
5月20日(水):少し太った月が木星に接近。金星より高い位置で見つけやすい。双眼鏡なら月のクレーターと木星のガリレオ衛星が同時に視野に入るかも。ふたご座のポルックス・カストルも近くに輝きます。

二日間で月の位置変化を実感できるのも醍醐味。

3. 5月6日:みずがめ座η流星群が極大🌠
ハレー彗星を母天体とする高速流星群

極大は5月6日18時頃と予想。見頃は6日未明~明け方と7日未明~明け方。速度が速いのが特徴。今年は満月直後のため月明かりの影響が大きく、暗い空でも1時間に5個程度の予想。放射点はみずがめ座(東南東の低空)。月を視界に入れず、空全体をぼんやり眺めましょう。

条件は厳しいですが、速く明るい流星に出会えたら早起きの甲斐あり。

みずがめ座η流星群 ❘ 甘粛省興隆山(撮影:張進新) 

📱 観測に役立つアイテム&アプリ

🔭 双眼鏡 (8〜10倍) 月と惑星の接近、散開星団に最適。軽量で手持ちしやすいものを。金星と天王星のような接近現象の強い味方。
🔭 天体望遠鏡 土星の環、木星の縞、月のクレーター詳細を。80mm以上の屈折やマクストフがおすすめ。月面X地形探しも面白い。
📲 Sky Tonight ARで天体位置を直感的に表示。月の出・入り時刻や惑星の正確な位置がすぐわかる。
🌐 国立天文台「今日のほしぞら」 信頼性の高い星空情報。都市別の見え方を簡単チェック。

2026年5月の夜空は、春から夏への移ろいのなか、希少なブルームーンや惑星との華やかな共演に満ちています。新緑の香りを運ぶ夜風に吹かれながら、あるいは早起きして静かな明け方の空を見上げて、宇宙からの贈り物をぜひその目で受け取ってください。

来月6月は夏至を迎え、夏の星座が主役に。天の川が昇り始め、こと座流星群の便りも届きます。どうぞお楽しみに。

それでは、皆さまが晴れた夜空の下で素敵な時間を過ごせますように。夜間の観測は防寒・安全にご注意を。

参考・出典:国立天文台 ほしぞら情報 / AstroArts / Sky Tonight (Vito Technology, Inc.) ほか
本記事は2026年5月の天文現象をまとめたものです。正確な月の出・観測条件はお住まいの地域でご確認ください。

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